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ヤマハMJニューエンジン “SVHO”テストレポ
2014年01月24日 (金) 07:00

2014年、ヤマハが投入するマリンジェットのニューエンジンに話題が集まっています。 SHOからSVHOになって、いったい何がどう変わるんでしょうか? そんな折り、海外のサイト BOATTEST.COM で次のような貴重なレポートが サイトに掲載されましたのでご紹介します。 こちらのサイトは英語ですが動画もアップされています。 見るだけでも雰囲気が伝わりますので、ぜひご覧ください。

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【動画の要点まとめ】 このエンジンは下記モデルで使用されています。 FX-CRUSER SVHO FZS-SVHO FZR-SVHO このエンジンはSHOをベースに改良されました。 排気量は1.8L(1812cc)で、販売されているPWC用エンジンとしては最大です。 改良前を比較するとパワーとトルクが約20%向上し、馬力は260まで上がりました。 Key Features •インタークーラーとオイルクーラーのサイズが大きくなりました。 •新しいフォーッジットピストンは30%耐久性が向上しました。 •スーパーチャージャーが新しくなり、インテイクのボリュームが20%増加しました。 •オイルの冷却効率が110%アップしました。 •燃料噴射装置のサイズが大きくなり燃料流量が増えました。 【キャプテンズ・レポート】

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こちらのCADイメージは新しくデザインされたフォージットピストンがこのエンジンにはとても大切なことを理解して頂くために作成されたものです。ピストンの改良により30%耐久性が向上し性能の向上と信頼性を向上させました。

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次はスーパーチャージャーのイメージです。 YAMAHAレースチームの研究により、スーパーチャージャーに86mm径の7ブレードフィンを採用し、ブースとを22%向上させました。結果、総合的に60%ブーストが向上しています。

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新しいインタークーラーは 25%性能がアップしました。

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これは新しくなったオイルクーラーです。 このシステムの改良により10%効率的に冷却することができるようになりました。

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フーエルインジェクターはインテイクマニフォールドに直接つながっています。 インジェクターが大きくなったことにより、より効率的にガスを送ることが出来るようになりました。

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ガスレールはスターボード(右舷)にあります。

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これは新しいFZシリーズに採用されるSVHOのジェットポンプのイメージです。 新しいポンプはデザインの変更があり、ベーンが6枚から8枚に、ノズルのサイズも160mmと大きくなりました。

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左が今までの155mm径、75mmハブ、3ブレードのポンプ、右が新しい160mm径、75mmハブ、5ブレードのポンプです。リテイニングボルトが3本から4本に増えました。

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これは新しいインテイクゲートのイメージです。 インテークゲートを新しくデザインし、より効率的にジェットポンプに水を送ることが出来るようになりました。

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実際のインテイクゲートの写真です。 まとめとして、過去7年間ヤマハのMJをテストしてきましたが、いつもヤマハは期待以上の製品を仕上げてきました。このSVHOにおいても吸気とポンプにおいても同様です。FZシリーズの重量とパワーのバランスについて言えば、最高の出来だと思います。